~テレワークで大切なこと~
こんにちは。nonoです。今回から「マンションでテレワーク!」と題して
マンションでテレワークをするために知っておくと便利な知識をシリーズで掲載してまいります。
初回はテレワークという言葉の意味とテレワークをするのに大事な”インターネット環境”についてご紹介いたします。
~テレワークとは~
そもそもテレワークという言葉はよく耳にしても、実際にどんなものを「テレワーク」と呼ぶのでしょうか?
厚生労働省のテレワーク総合ポータルサイトや内閣府が出している資料の中では
”テレワークとは、ICT を活用し、場所や時間を有効に活用できる柔軟な働き方のこと”
と定義されています。
よりわかりやすくすると、オフィス内ではなく外や自宅でインターネットを使って働くことが「テレワーク」です。
今回は外でのテレワークではなく、自宅でのテレワークに限定して進めていきます。
自宅ではある程度のスペースを確保できれば、様々な場所でテレワークすることができます。
逆に、スペースがあってもインターネットがなければ作業できません。
環境としてインターネットはとても重要な要素となります。
しかし!マンションにおけるインターネット環境は実はわりと複雑…
そこでこれから購入を検討されている方向けに簡単にご紹介いたします!
・マンションのネットワーク環境4方式
マンションでは、各住戸でネットワークを繋げるための回線がおおまかに4つ方式があります。
光回線
LAN回線
VDSL回線(電話線)
ケーブルテレビ回線
技術の進歩や建物の設備・環境によって方式が分かれています。
では回線が違うと何が違うのかというと、主にわかりやすいのが「通信速度」です。
この通信速度は「bps」という単位で、1秒間にどのぐらいデータの通信ができるかという数値になります。
一般的に下りの最大通信速度はそれぞれこんな感じです。
1.光回線:最大10Gbps
2.LAN回線:最大1Gbps
3.VDSL回線:最大100Mbps
4.ケーブルテレビ回線:最大100Mbps
(1Gbps=1000Mbps 1Mbps=10000000bps)
1.の光回線と3.4.のVDSL/ケーブルテレビとではおよそ速度に100倍もの差があります。
なぜここまで通信速度の差が広がってしまうのでしょうか?
光回線の配線を基に理由を見てみましょう。
この図を見てみると…
電柱から共用部のインターネット設備(MDF)まで光ファイバーケーブル①が通っており、さらにMDFから各お部屋まで光ファイバーケーブル②が通っています。
この光ファイバーケーブル②部分のケーブルの種類によって各お部屋への通信速度が変わります。
1.光回線:光ファイバーケーブル
2.LAN回線:LANケーブル
3.VDSL回線:電話線
4.ケーブルテレビ回線:同軸ケーブル
では実際に通信速度はどのぐらいあればいいのでしょうか。
テレワークで必須となるテレビ会議(映像付き)を例に見てみましょう
・30Mbps以上:高画質の映像・高音質の音声が途切れることなく会議ができる
・10~30Mbps:高画質の映像・高音質の音声がたまに途切れることがある。低画質・低音質であれば問題なく会議ができる。並行してネットを参照したりすると途切れる場合がある。
・10Mbps以下:低画質・低音質の状態でも頻繁に映像や音が途切れる。参加していても回線速度が追い付かないことで途中で会議から強制的に抜けてしまうことがある。
通信速度次第では満足にテレワークすることが難しい環境になったりもします。
「でも、通信速度30Mbps以上で快適にできるならVDSLでも問題ないんじゃない?」
と考える方もいらっしゃると思いますが、
最大通信速度と実際の数値はかなり差があります!
先ほどの画像ではMDFから各お部屋まで配線していましたが、この回線も共同のものなため各お部屋ごとで分け合う形となっており、マンションの住民がたくさんインターネットを使用していると速度は落ちてしまいます。
そうすると最大速度が速い光回線が使えるマンションが一番いいですよね。
しかし、中には光回線が使えない(導入できない)マンションもあります。
・光回線の入らないマンション
では光回線の入らないマンションはどんなところなのでしょうか?
弊社のほうでマンションのインターネット状況を確認していて、入らなかったおおまかな理由を4点ご紹介いたします。
①すでに契約している回線がある
基本的にマンションにおけるネットワーク環境は、全戸一括で契約できる回線を決められていることがあります。
その場合だと新しく光回線を契約するということはできなくなります。
②光回線のための設備がない
VDSLのみのマンションなど、光回線を繋げるための装置がMDFにない場合があります。
その場合はMDFの機械入れ替えと全戸に対しての工事が発生するため、管理組合の許可がない限りマンションに光回線を導入することはできません。
③ルートが確保できない
MDFから各住戸に光ファイバーケーブルを通すためのルートが確保できない場合も光回線は導入できません。
・各階にある回線の中継地点の扉が防火処理されていて中身を触ることができない
・そもそも光ファイバーを通すのに必要な配管がマンションにない など
実際に管理組合からの許可ももらっていざ設備工事当日!となった場合でもルート確保できなくて工事を断念するケースもあります。
④光回線のポートが埋まっている
もし光回線の設備があっても、場所によってごくたまに契約できる住戸数が決まっているマンションがあります。
そのため契約数が一杯になると空きが出ない限り新規契約ができないなどの制限がかかる場合があります。
最近の新築物件はあらかじめ光回線を入れる前提で設計している場合が多く、新しい物件のほうが光回線を使える確率が高いですが、新耐震だから入る!旧耐震だから入らない!と諦めるのは早いです!
中には築51年の旧耐震マンションでも光回線が使えるマンションもございました。
現在VDSL回線やケーブルテレビ回線のマンションにお住まいの方は光回線を通せるか一度管理組合に確認してみましょう!
また手は尽くしたけど光回線が入らなかった…という方に、固定回線が必要ないインターネット環境はいかがでしょうか??
・新しいネットワーク
最近では固定の回線でなくても携帯のように通信局からの電波を拾ってインターネットの通信をする機械も出てきており、工事不要でインターネットに繋げるようになってきています。
①ポケットWi-Fi
携帯電話くらいの小さい端末で、電源を付けて接続設定をすれば無線でインターネットに接続できます。
通信速度は固定回線に比べて時間帯によっての振れ幅が大きいです。平均は30~40Mbps程度。
また、3日で10GB以上通信すると通信制限がかかってしまうなど”一定期間での上限”もある機種があります。
そのため一時的な屋外での作業には向いていますが、宅内で常時ネットワークを使用してしまうテレワークや家族で共有するのには不向きです。
ポケットWi-Fi自体は10年以上前からあるものですが、最近では提供会社が非常に多くなってきているため用途で料金や契約期間などを選べるのも特徴です。
②ホームルーター
自宅のコンセントに差して接続設定すれば無線でインターネットに接続できるものです。
ポケットWi-Fiに比べて通信速度が比較的安定して早く、一定期間での上限も基本的にないため常にインターネットに接続するテレワークや家族での共有に特にオススメです。
しかし通信局からの電波を拾うため置き場所に制限があったり、申し込みをした住所以外で使用することができない制限がかかっていることもあります。
ホームルーターはここ最近で出てきたもので、現在提供しているのが携帯大手のドコモ・au・softbankとWiMAXの4社のため比較的決めやすいのもいい点です。
テレワークをするのにとても大切な「マンションのインターネット環境」についてご紹介いたしました。
お住み替えのマンションを選ぶ際の参考にしてみてください!
パックシステムでは販売前にインターネット環境について事前に調査。
チラシなど目に見やすい形でご提供できるように努めております。
現在取り扱いの物件にも光回線が使えるマンションございますので、見たことない理想の物件と出会えるかも!?
どうぞご覧ください!
次回は「テレワークの場所とアイデア」についてご紹介いたします。
どうぞお楽しみに!
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